欧州連合(EU)全域にわたる個人情報保護の厳格な法的枠組みである一般データ保護規則(GDPR)がアイルランドで初めて米企業に対して適用される見込みだ。適用対象は、ファイスブックのワッツアップとツイッター。GDPRに違反したとして、巨額罰金を課せられる可能性がある。CNBCが報じた。

GDPRは昨年5月に施行された。EUの住民の個人情報を保護する目的で、企業による個人情報の売買や共有を制限することが目的だ。米国の多くのハイテク企業は、アイルランドに拠点を置いている。

CNBCによると、アイルランドのデータ保護委員会は、「決定段階」に突入。年末までに草案を出すことになるという。もし適用となれば、アイルランドによる米国の多国籍企業に対する初めてのGDPR適用になる

罰金額の上限は、世界の年間売上高の4%。フェイスブックの場合は、20億ドル(約2120億円)以上になる見込みだという。

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