ビットコイン(BTC)の2万ドル価格帯での 「極端な」需要は、新たな実現価格水準を生み出しながら、価格をあまり気にしない投資家の手にコインを戻したようだ。

7月25日に発行された最新のニュースレターで、グラスノードは2万ドル付近に「極端な需要がある」と指摘し、4万ドルから3万ドル、2万ドルまでの各心理レベルで新しい短期保有者(STHs)のグループを生み出していると述べている。

グラスノードのアナリストは、その下落中に新規STHが購入したコインの多くは、価格が大幅に下がっているにもかかわらず、売られていないと指摘した。これは、価格にあまり敏感でない買い手や、投資利益よりもビットコインのファンダメンタルズを重視する人たちが需要を牽引しているためのようだ。

CoinGeckoによれば、4月下旬から6月にかけてBTC価格は4万ドルから55%下落し、約1万8100ドルの安値を記録した。

グラスノードは、このことは、新たにSTHとなった人たちがビットコインの将来性に確信を持った価格に鈍感な買い手であることを示唆していると書いている。この短期保有者であるSTHが少なくとも155日間売却しない長期保有者(LTH)に転換するかどうかによって、彼らの確信を確認することになるだろうと付け加えている。

「4万ドルから5万ドルで購入したSTHの保有コインが今後数週間のうちにLTHの状態に成熟し始め、この議論を後押しすることになるだろう」

ただレポートでは「最悪の事態は終わったかもしれない」が、BTCはしばらくの間は低いレンジ内に留まる可能性があるとしている。これまでの弱気相場の周期では、248日から575日の間で推移していたためだ。