イーサリアム(ETH)が10日、1400ドルをつけ高値更新した。一時、一週間で50%近く上昇したかたちとなったが現在は反落しており1250ドル付近で推移している。

 価格上昇とは裏腹に、イーサリアムのネットワークでは不具合が生じているようだ。

 特にイーサリアムの「ガスオラクル」とよばれる取引手数料を決めるシステムに不具合が発生。これが原因で手数料が高騰したため、大手仮想取引所ビットレックスではイーサリアムの取引を一時停止した。一部のユーザーは通常より70%高い取引手数料を払うことになったようだ。

 また、イーサリアムのネットワークを構成するノードがそのブロックチェーンにアクセスしにくいという状況も発生しているようだ。メインのブロックチェーンには影響しないが、イーサリアムをプルーフ・オブ・ステークに移行するためのキャスパーとよばれるプロトコルのテストネットワークも遅くなっているという。

 開発チームは不具合の解決に取り組んでいるとされる。

 イーサリアムは次世代のネットワークとして大きな期待が寄せられているが、スケールできるようになるまでにまだ多くの課題を抱えていることを認識しておくことも大事だ。