イーサリアム財団開発者のパリトシュ・ジャヤンティ氏の1月31日の投稿によると、2月1日15時(UTC)に「浙江」テストネットがローンチされるという。これによりステークされているイーサリアムの出金につながる。浙江が稼働した6日後、上海とカペラのテストネットもエポック1350で稼働する。ジャヤンティ氏は次のように指摘する。

「これは、すべてのツールにとって、出金情報をどのように収集し、表示し、利用したいかをテストする絶好の機会でもある。0x00のクレデンシャルを0x01に変換し、出金先アドレスを設定することを試みることができる。バリデータを終了して、部分出金や全額出金をテストできる」

上海アップグレードが完全に実装されると、ユーザーのステークしたイーサと報酬の出金が可能になる。2022年9月のマージアップグレードの成功以来、ユーザーはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)のネットワークにETHをステークすることができるようになった。しかし、資産はロックされたままで、引き出すことができない状態だ。

イーサリアム開発者のバルナバス・ブサ氏が語ったように、浙江はマージアップグレード後に立ち上がる最初のパブリックテストネットとなる。まだベータ版だが、出金のためのソースコードがイーサリアムのウェブサイトで公開されている。

イーサリアム財団の開発者たちは、待望の上海ハードフォークについて、2023年3月という暫定的な日付を目標としてきた。また、今度の浙江テストネットでは、タイムスタンプベースのフォークなど、上海のアップグレードに含まれるすべてのイーサリアム改善提案(EIPs)が搭載される予定だ。

上海の後、開発者のロードマップにある次のアップグレードは、今年の5月か6月にリリースされる予定のEIP-4844。専門家によると、EIP-4844はイーサリアムのレイヤー2ロールアップのスケーラビリティを100倍程度に高め、取引手数料を下げることができる可能性があるという。