キーポイント:

  • イーサリアムは日足チャートで強気の「ブルフラッグ」形成中。3,600ドル超えのブレイクアウトの可能性あり

  • 2週間のガウスチャネルの中間線を再び上回れば、最大90%の上昇も視野に

イーサリアム(ETH)の価格は、日足チャートで2,400〜2,750ドルのレンジ内で推移しており、3,000〜3,100ドルのレジスタンスゾーンを目指す「ブルフラッグ」を形成している。ブルフラッグとは、1,900ドルから2,730ドルまでの急騰(旗竿)に続く横ばいの調整レンジ(旗)からなる継続型のチャートパターンだ。

Cryptocurrencies, Markets, Price Analysis, Market Analysis, Altcoin Watch, Ethereum Price
Ethereum 1-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView

チャート上では、2,600ドルを上抜けた場合に、旗竿の高さを足した3,600ドルが次の上昇目標として想定されている。ただし、当面の焦点は3,000〜3,100ドルの価格帯だ。

下値では、200日指数移動平均線(EMA)がサポートとして機能しており、相対力指数(RSI)も過熱圏近くではあるが、過去数日間で大きく冷え込んでいる。

RSIと出来高が上昇する中でのブレイクアウトが確認されれば、強気シナリオが強まる。一方で、2,400ドルを下回った場合は、このパターンが無効化されるリスクがある。

イーサはガウスチャネルの中間線を奪還できるか?

5月20日、ETHは2週間足のガウスチャネルの中間線を再び上回ろうとする動きを見せ、トレンド転換の兆しを示した。ガウスチャネル(正規分布チャネル)は、価格変動の範囲をボラティリティに応じて動的に調整するトレンド指標の一種である。

過去の事例では、ETHがこの中間線を上抜けると、その後に大幅な上昇を見せている。たとえば2023年には、同様の動きから93%上昇し、4,000ドルに達した。2020年には1,820%もの急騰を記録し、アルトコイン市場全体が大きく上昇した。

Cryptocurrencies, Markets, Price Analysis, Market Analysis, Altcoin Watch, Ethereum Price
Ethereum Gaussian channel analysis. Source: Cointelegraph/TradingView

一方、2022年8月には同様のパターンから反落した例もあり、この指標だけに依存するリスクも指摘されている。

また、暗号資産トレーダーのメルレインは、12時間足チャートで50日SMAと200日SMAによる「ゴールデンクロス」が発生しており、ETHのブレイクアウトを後押しする可能性があると述べた。ただし、日足ではないため信頼性には限界があるという。

レンジ相場入りの可能性を警戒するトレーダーも

著名トレーダーのXOは、ETHが2,800ドル手前で「まずまずのレジスタンス」を形成しており、今後数日以内にこれを突破できなければ調整に入る可能性があると警戒している。

「当面は数週間からそれ以上にわたり、価格がレンジ相場を形成する可能性が高いと見ている。その後、再び買いを検討する」とXO氏は述べた。

また、ETHがフィボナッチの0.5〜0.618の水準で反落したことから、短期的な調整が起こる可能性があるとCointelegraphは報じている。

このような展開となった場合、直近のサポートは2,150ドルおよび1,900ドル付近となり、強気トレンドが一時的に弱まる可能性がある。

Cryptocurrencies, Markets, Price Analysis, Market Analysis, Altcoin Watch, Ethereum Price
Ethereum 1-week price analysis. Source: Cointelegraph/TradingView

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】