最近流行っていたビットコイン・オーディナルに対抗馬かー。

仮想通貨イーサリアム上で非代替性トークン(NFT)作成を可能にする新たなプロトコル「Ethscriptions(イースクリプション)」が6月17日にローンチした。

イースクリプションはビットコイン・オーディナルを参考にしており、資産は「inscriptions」と呼ばれる。

開発者は音楽ウェブサイトGenius.comの共同創設者であるトム・レーマン氏で、ツイッターではMiddlemarchと自称している。

レーマン氏は6月17日の一連のツイートでプロジェクトは「大成功」だとし、プロトコルが稼働してから最初の18時間で3万件近くのEthscriptionsが作成されたことを報告した。

同氏はツイッターで「(リリースから)18時間未満で3万件近くのEthscriptionsが登録され、ローンチは大成功だった。(Ethscriptionsには)莫大なポテンシャルがあることに気づいてくれてありがとう」とのべている。

レーマン氏によれば、Ethscriptionsはイーサリアムの「calldata」を利用し、従来のスマートコントラクトベースの方法と比較して、「安価」で「より分散化された」ミントプロセスを実現しているという。

現在、ユーザーは96キロバイト以下の画像のみのinscriptionsが生成できるが、将来的にはさまざまなファイルタイプがアップロードできるようになるとレーマン氏は語っている。

レーマン氏によるEthscriptionsのデビュープロジェクト「Ethereum Punks(イーサリアムパンクス)」はコミュニティから好評であり、1万件の資産がほぼ瞬時にミントされたという。

プロジェクトのローンチが非常に多くのユーザーを引き付けたため、公式サイトのAPが一時的にクラッシュしたと付け加えている。

一方でイーサリアムでは同ネットワーク上でNFTを作成する既存のインフラがあるため、Ethscriptionsがビットコインオーディナルと同じレベルの人気を獲得するかどうかは不透明だ。<終>

関連記事「ビットコインのBRC-20トークン、総時価総額が10億ドル突破