イーサリアム(ETH)価格は、欧州投資銀行からのニュースをきっかけに最高値を更新した。

イーサリアムは4月28日に2709ドルにまで上昇し、ETH価格の史上最高値を更新した。

Coingeckoによると、イーサリアムは過去24時間で約7%上昇し、過去7日間で15.7%の上昇となっている。これによりETHの時価総額は3120億ドルにまで達した。

イーサリアム価格を上昇させた要因は様々なものがあるだろうが、ロイターは欧州投資銀行によるイーサリアムを使った「デジタル債券」の販売開始というニュースが材料になったと考えている。

ブルームバーグのアナリストによれば、欧州投資銀行は2年間で1億ユーロのデジタル債券を発行し、その販売はゴールドマンサックス、サンタンデール銀行、ソシエテジェネラルが主導する予定だ。

4月23日、ソシエテジェネラルは子会社ソシエテジェネラルSFHがイーサリアムブロックチェーン上のセキュリティトークンとしてユーロ債を発行したと発表している。これはムーディーズとフィッチからトリプルAの格付けを獲得した。

仮想通貨ブローカーのSFOXのダニー・キム氏は、このニュースが機関投資家によるイーサリアムのユースケース拡大を示しているとロイターに語り、次のように付け加えている。

「取引所におけるイーサリアムの量も減少し続けており、過去1年間で最低となっている。取引所での供給が少なくなったことで、大規模な売却の可能性も低くなっている」

仮想通貨アナリストのAltcoin Sherpaは、ETHが今後数週間でBTCの勢いを上回り、3000ドルを達成すると予測している。