イーサリアムが、世界的にメインストリームの消費者たちから注目を集め始めている。

最近では、人気TV番組、Silicon Valleyがシーズン4に突入し、ほぼ話題は分散型テクノロジーやイーサリアムの話でもちきりだ。

同番組では、過去数年にわたり、Maidsafeなど、様々なブロックチェーン・ネットワークやプロジェクト、分散型ネットワークとインターネットというコンセプトが紹介されている。

しかし、こういったネットワークの多くは、実世界における実用性に関しては実証できておらず、積極的にピア・ツー・ピアのプロトコルを利用した分散型アプリケーション構築による可能性を模索したいと考える顧客基盤を確保するためには苦戦を強いられている状況がある。

銀行、そしてテック界の巨人たちのお気に入り

イーサリアムは、今やアプリケーションとテクノロジーを結集した分散型ネットワークに最も近いプロジェクトであり、ブロックチェーン・ネットワークだ。

事実、イーサリアムはJPモルガンやMicrosoftなど、数十億ドル規模の銀行や金融機関、大手テクノロジー企業向けに設計され、実際に導入されている唯一のパブリックブロックチェーンといえる。

時価総額、ユーザー、顧客基盤という意味では、急速にイーサリアムは成長しており、人気TV番組Silicon Valleyは、新世代のインターネット、そして便利なアプリケーションコミュニティの発展において必要不可欠な分散型ネットワーク、テクノロジーであるとして、自社の抱える多くの視聴者たちへイーサリアムを紹介した。

シーズン4のとあるエピソードにて、製品開発のロードマップの最終段階としてのイーサリアム的コンピューティングの方法が紹介され、アプリケーションをデプロイする際のイーサリアムのネットワークの柔軟性とその効率性が紹介された。

よりメジャーに、そしてさらなる支持者たちの獲得

様々なメディアを通してその特性などが知れ渡ることで、真の分散型アプリケーション・ネットワーク構築の可能性が世界中に知らしめられることだろう。

コインテレグラフが以前取り上げたように、イーサリアム・ファウンデーションと彼ら開発チームは、Enterprise Ethereum Allianceに参加しているMicrosoftやJPモルガンなどの大企業が、より柔軟なエコシステムによってアプリケーションの設計が出来るよう、メトロポリスと呼ばれるイーサリアムの新バージョンの開発に取り組み始めている。

このアップデートで、近い将来、Silicon ValleyなどのTV番組で取り上げられる企業やスタートアップが、イーサリアムネットワーク内により安定的且つ効率的にアプリケーションをデプロイ出来るようになる可能性がある。

3~6ヶ月後にも、ユーザーから手動で承認を得ることなく自動的に実行が可能なスマートコントラクトなどの機能重視のアップデートのリリースが予定されており、イーサリアム・コミュニティの開発者たちは、さらに柔軟に大規模な商用アプリケーション開発に望むことが出来る様になるだろう。