イーサリアムネットワークは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)マイニングコンセンサスからプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への重要な移行となる合併フェーズへと近づいている。イーサリアム(ETH)開発者は14日のカンファレンスコールで合併期日について議論を行った。

カンファレンスコールでは、コアプロトコル会議を取り仕切るイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が、合併の暫定的な目標日として9月19日を提案した。この提案された目標日に対して、コア開発者たちから異論は出なかった。

その後、イーサリアム開発者のsuperphiz.ethが合併までのロードマップについてツイートし、提案された目標日案は厳しいものではなくロードマップと見なされるべきとも述べている。

イーサリアムのPoSベースのETH 2.0への移行は、2020年12月1日のビーコン・チェーンのローンチで始まり、移行に向けたフェーズ0が開始された。フェーズ1は2021年半ばに開始される予定だったが、未完成の作業とコード監査に関わる複雑さのため、2022年の第1四半期に延期された。

今年6月初め、Sepoliaテストネットが稼働し、イーサリアムネットワーク開発者に貴重な技術的洞察を与えるために、「マージ」のリハーサルに向けた舞台を整えた。Sepoliaは最終的に7月7日にネットワークにマージされた

マージの最終トライアルは、8月第2週に予定されているGoerliネットワークで行われることになっている。その後、9月後半に予定されている正式なマージは、開発者にとって優先順位の高いものになる。

イーサリアムはPoSベースのネットワークに移行することで、エネルギー消費量を99%削減できると見込んでいるシャーディングの導入(2023年の第1四半期までに予定)により、ネットワークの拡張性が高く、中央集権型の決済プロセッサーに匹敵するものになると考えられている。

PoSとPoWの論争は長く続いており、PoS支持者はより環境に優しく、PoWと同じように安全だと主張している。一方でジャック・ドーシー氏のようなPoW支持者はPoSは集中的で安全でないと主張している。

イーサリアム共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は、積極的にPoSを擁護しており、一般的な考えとは全く逆にPoSにはプロトコルパラメータに対する投票が含まれていないと主張している。ブテリン氏はまた、PoSとPoWの両方において、ノードが無効なブロックを拒否すると説明している。