イーサリアム、ASIC対策にハードフォークを検討

 イーサリアムの開発者パイパー・メリアム氏は先月30日、ギットハブ(Github)上でイーサリアム・インプルーブメント・プロポーザル(EIP)#958を開き、イーサリアムASICを無効化するためにETHプロトコルでハードフォークを行う可能性について提唱した。

 イーサリアム(ETH)のもう一人の開発者であるヴラド・ザムフィル氏も28日にツイッターで同様の質問を投げかけ、回答者の57%が賛成という結果となった。

 2人の開発者による今回の調査は、中国を拠点とするASICメーカーのビットメインが、世界初となるイーサッシュ向けのASICマイナーを近々発売するという噂を受けて行われた。イーサッシュは、イーサリアム等のさまざまなアルトコインで採用されているプルーフ・オフ・ワーク(PoW)のハッシュアルゴリズムだ。

 ブテリン氏が作成したイーサリアムのホワイトペーパーによると、プロトコルには、マイニングの集権化に対する二重の対抗策が既に備わっているという。1つ目は、このアルゴリズムでは、マイナーは、前のブロックのトランザクションからランダムに選択されたデータのハッシュを返すことを要求されるという点だ。 イーサリアムのコントラクトにはあらゆる種類の計算を含むことができるので、イーサリアム ASICは本質的に、計算全般のためのASIC、つまり、より優れたCPUということになる。

 2つ目の防衛策は、井戸に毒を入れることだ。ヴィタリック氏はこれを「最終的には技術的な解決ではなく、人による適応型の解決」と考える。ある種の計算が普及すると、従来のマイナーたちは、特定のASICを妨害するように特別に設計されたブロックチェーンに大量のコントラクトを導入することができる。

 コインテレグラフは2月、ビットメインの昨年の収益が米国の大手GPUメーカーであるエヌビディアを上回ったと伝えた。バーンスタインの調査では、ビットメインの昨年の収益は30億〜40億ドルとなり、BTCマイナーとASICの市場の70~80%を占めると推定された。

 イーサリアムのハードフォークに関する非公式な調査が行われた背景には、モネロが先月、集権化されたハッシュパワーを拒否する発表を行ったことがある。モネロのプロジェクトリーダーであるリカルド・スパーニャ氏は、ASICの独占を防ぐため、コインのプロトコルを6ヶ月ごとに変更すると警告した。イーサッシュ向けのASICマイナーが発売されるという噂は、イーサリアムの市場に衝撃を与えたと一部のコメンテーターは指摘する。

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