仮想通貨市場が週末の大幅な下落から立ち直れずにいる中、ブロックチェーン・ウォッチャーたちは、イーサリアム(ETH)の共同創設者であるヴィタリク・ブテリン氏が管理するウォレットから100万ドル(約1億4600万円)相当のETHが移動したと指摘している。

ブテリン氏に関連するとしてラベル付けされたイーサリアムのウォレットアドレスvitalik.ethは、8月21日に600ETHを米国の仮想通貨取引所コインベース移動させた。Etherscanのデータによれば、このアドレスはまだ3900ETH以上を保有しており、これは650万ドル(約9億5000万円)相当だ。

ブロックチェーンデータ分析会社Lookonchainの調査によれば、vitalik.ethはETHをコインベースに移動する数時間前にMakerで251,000RAIトークンを返済し、1000ETHを引き出したという。

数多くのブロックチェーンウォッチャーらの間で、600ETHをコインベースに移動させたこの取引についてに様々な憶測が飛び交っている。

ブテリン氏のこの取引は、週末に急激な調整を経た後、仮想通貨市場がまだ不安定な状態にある中で行われた。ビットコインとイーサリアムはそれぞれ11%と8%の下落となった。

コインテレグラフが以前報じたように、ブテリン氏は過去5年間にわたり、自身が保有するETHの一部を何度か売却したことを認めている。また、一方的にエアドロップされて受け取ったアルトコインを売却したこともある

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン