過去のパターンに基づくと、イーサリアム(ETH)は8月をプラスのパフォーマンスで終えることができれば、年末にかけて大幅な上昇につながってきた。2025年も同じパターンとなれば、年末までに7000ドルに到達する可能性が出てくる。
「8月上昇」ならば平均60%のリターン
過去のデータによれば、ETHが8月をプラスで終えると、その後の数か月で平均60%のリターンを記録してきた。
2017年8月には92.9%の上昇を記録し、その後ICOブームを背景に年末までにさらに91%の急騰をみせた。2020年8月に25.3%上昇し、9月から12月にかけて69%の追加上昇となり、特に11月だけで59%の上昇を記録した。2021年も過熱感が強い相場の中で、8月に35.6%上昇した後、12月までにさらに17.8%伸びている。
一方で、8月がマイナスで終わった場合、年末までの平均パフォーマンスは-14.1%の下落となっており、今月をプラスで終えることの重要性を際立たせている。
ただし、もう1つの特徴として「強気の8月」の後には必ず「弱気の9月」が訪れており、平均で約17%の下落を記録してきた。アナリストのアクセル・ビットブレイズ氏によれば、こうした下落は「弱気市場PTSD」を抱えるトレーダーをふるい落とす動きであり、その後に強力な反発が訪れるケースが多いという。
ビットブレイズ氏は、ETHが6800〜7000ドルに向けて強気トレンドを再開すると見ており、これはスタンダードチャータードのジェフリー・ケンドリック氏など複数のアナリストの目標水準と一致している。典型的な「8月上昇後のパターン」が続けば、年末までに7375ドル付近まで上昇する可能性もある。
MACDが強気転換
イーサリアムの月次MACDは、新たに強気のクロスオーバーを確認した。これは短期モメンタム(青線)が長期モメンタム(オレンジ線)を上回ったことを意味し、過去のサイクルでは大規模な上昇の始まりを示してきた。
2020年初頭に強気のクロスオーバーが出現した際には、その後ETHが2200%以上の急騰をみせ、2021年にピークに達した。
また2023年末にも強気のクロスオーバーが確認され、2025年半ばにかけて120%以上の反発をみせた。
一方、2022年初頭の弱気のクロスオーバーは70%以上の下落につながっており、市場サイクルの転換点におけるこのシグナルの重要性を示している。
今回新たな強気クロスが出現したことで、再び上昇バイアスが強まり、ETHは2025年末までに7000〜7500ドルの水準を目指すとの予測が強化されている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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