仮想通貨デリバティブ取引所から引き出されるイーサリアム(ETH)の量が、2023年8月以来の最高水準に達している。アナリストは、これをイーサリアム価格にとってポジティブな兆候と見ている。
2月6日、仮想通貨デリバティブ取引所におけるETHのネットフローはマイナス30万ETHとなった。これは約8億1720万ドル相当の流出にあたり、ETHの価格は記事執筆時点で2724ドルで推移している。
The Ether net flows on crypto derivatives stood at -300,000 ETH. Source: CryptoQuant
売り圧力の低下とコールドウォレット移動の可能性
クリプトクアントの寄稿者であるアムル・タハ氏は2月6日のアナリストレポートで、ETHがデリバティブ取引所から引き出されることは売り圧力低下の強気サインだと述べている。
デリバティブ取引所では、売買契約に基づいて特定の日に特定の価格で資産を取引する。ETHが引き出されることは、レバレッジポジションが解消され、ETHをコールドウォレットに移動している可能性がある。
タハ氏は、「デリバティブ取引所からのETHの流出が増加すると、即時に売却可能な供給量が減少し、価格が下がりにくくなる」と述べている。
ETHは過去30日間で19.42%下落しており、2月3日以降、心理的な節目である3,000ドルを下回る水準で推移している。
ETHの価格推移. Source: CoinMarketCap
「需要が安定または増加すれば、供給が減少するため、価格は上昇しやすくなる」とタハ氏は付け加えた。
仮想通貨アナリストのカイル・ドープス氏も2月6日のX投稿で、「このような大規模な流出は、売り圧力の低下や主要ポジションの解消を意味することが多く、通常は強気のシグナルと見られる」と述べた。
トランプ氏の発言とETHへの強気要因
この動きは、米国のドナルド・トランプ大統領の息子であるエリック・トランプ氏がXに「ETHを追加するには絶好のタイミングだ」と投稿した数日後に発生した。
ETHに対する強気要因は増加しており、ステーキングを組み込んだイーサリアム上場投資信託(ETF)の承認の可能性、トランプ関連の仮想通貨プロジェクト「ワールド・リバティ・フィナンシャル」によるETH保有量を増加といった要因が、価格上昇を後押しする材料として注目されている。
イーサリアムの開発企業コンセンシスの創業者ジョー・ルービン氏は最近のコインテレグラフとのインタビューで、ステーキング可能なETFが規制当局の比較的早くに承認を得られる可能性があると指摘する。
「ETFプロバイダーと話し合ってきたが、すでに本格的に準備を進めており、比較的早期に承認されると期待している」とルービン氏は語った。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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