市場調査会社大手のファンドストラットによると、最近史上最高値を更新したイーサリアムは10500ドルに向かう可能性があるという。

同社でストラテジストを務めるデビッド・グライダー氏は、分散型金融(DeFi)や、イーサリアム2.0へのアップグレードの期待を受けて価格を押し上げると指摘した

グライダー氏は投資家のメモの中でETHについて、「仮想通貨において最高のリスクとリターンをもたらす」とコメント。「ブロックチェーン・コンピューターはクラウドの未来だ」と加えた。またリスクについては、ネットワークのアップグレードに関する不透明感や仮想通貨の弱気相場による影響が含まれているという。

イーサリアムは現在イーサリアム2.0のアップグレードが進行中だ。グライダー氏はこれがうまくいけば、マスターカードやVISAと同等の取引スピードが得られるとし、こうしたユースケース向上が価格上昇に結びつくと強調した。

最近の仮想通貨市場ではビットコインの取引量が落ち込んでいる。一方でイーサリアムは活況を呈している。仮想通貨分析会社メサーリが公表した1月のデータによると、1日の取引件数で、イーサリアムネットワークは、ビットコインよりも28%も多いことが分かっている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン