米国ではまだ難しいかもしれないが、カナダの投資家は上場投資信託(ETF)を介してイーサリアム(ETH)に投資する選択肢を手に入れることになる。規制当局が1日で3つの異なるイーサリアムETFを承認したためだ。

パーパス・インベストメンツ、エボルブETFs(Evolve ETFs)、CIグローバル・アセット・マネージメントの3社は、いずれもイーサリアムに裏付けられたETFの立ち上げを16日にカナダの規制当局から承認された。3社のETFは北米で最初のイーサリアムETFであり、世界的にもいち早く立ち上げられるイーサリアムETFとなる。

3つのETFが全て同時に承認されたのは、パーパス・インベストメンツに「不公平な優位性」を与えないためだったのかもしれないと見る向きもある。パーパスは大人気を博した「パーパス・インベストメントETF」の立ち上げ後に優位に立ったように見えたためだ。

北米初のビットコインETFとなった「パーパス・インベストメントETF」は、競合他社が承認を待っている間に運用資産がたちまち13億ドルに膨れ上がった。ライバルであるエボルブ・ファンド・グループのビットコインETFはパーパスのわずか2日後に立ち上げられ、管理手数料はパーパスより25パーセント低かったにもかかわらず、1億ドルの運用資産しか集めることができなかった。

ブルームバーグの記者は、CIギャラクシーとパーパスのETFは4月20日に売買が始まるとツイートし、この日はマリファナ文化と関連があることからイーロン・マスクが喜ぶだろうと推測した。同様に、3月に最初に申請が出されていたエボルブのイーサリアムETFも、同じ日に売買が開始される。