イーサリアム企業連合(EEA)とハイパーレッジャー は1日、企業によるブロックチェーン採用をサポートするため、相互の組織に「アソシエイトメンバー」として参加すると発表した。

2017年3月にサンタンデール、JPモルガンなどのメンバーよって創設された企業向けブロックチェーン促進組織であるEEAは、イーサリアム(ETH)ブロックチェーンアプリケーションのプライバシー、スケーラビリティ、およびセキュリティの向上に重点を置いる。

リナックス財団のハイパーレッジャー の役員であるブライアン・ベーレンドルフ氏と、EEAのエグゼクティブディレクター、ロン・レズニック氏は、今回の相互参加に関し、ブログで説明した。

「これにより、イベントの参加、他のメンバーとのつながりを通じ、より活発で相互の共同体による共同作業が可能になる」

ハイパーレッジャー ファブリックの技術は、世界経済のさまざまな分野で、企業向けブロックチェーンベースの統合を進めてきた。9月末、FedExは270社以上のメンバーがいるハイパーレッジャーに参加した。プライチェーン、ロジスティクス、輸送におけるブロックチェーンのユースケースを検討するためだ。ブライアン・ベーレンドルフ氏と、ロン・レズニック氏は以下の様に述べた。

「今後この相互関係は、イーサリアムの開発者がハイパーレッジャーとハイパーレッジャーのプロジェクト保守担当に対しエンタープライズプロジェクトを提出して、適切なEEAワーキンググループに標準化に適した事実上のインターフェースを導入することを検討するよう奨励する」

「この関係は、ハイパーレッジャー 開発者がEEA仕様に準拠したコードを記述し、2019年後半にリリースされる予定のEEA認定試験プログラムを通じて認定するものだ」

5月、EEAは、イーサリアムベースのビジネスアプリケーションの仕様を標準化するための新しいソフトウェアスタックと、イーサリアムブロックチェーンベースのソリューションを使用する企業の相互運用性を可能にするエンタープライズ・イーサリアム・クライアント・スペシフィケーション1.0をリリースした。