ケンブリッジ大学の研究チーム「ケンブリッジ・センター・フォー・オルタナティブ・ファイナンス(CCAF)」は、仮想通貨ビットコインネットワークの電力消費量を表示するリアルタイムインデックスを公開した。他の電気消費量と比較するツールもあわせて公開している。同大学ウェブサイトで7月2日に発表した。
「ケンブリッジ・ビットコイン電力消費インデックス(CBECI:Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index)」では、ビットコイン(BTC)ネットワークで使用される総電気消費量の年間推定値が30秒毎に更新される。例えば現時点では、7.15ギガワット(GW)で年間平均53.01テラワット時(TWh)と表示されている。
CCAFは、同インデックスは、政府や規制当局や研究者などに、ビットコインマニングの持続性や環境への影響を討論する上で、客観的でニュートラルなデータ提供することが狙いだとしている。
CBECIの興味深いデータとしては、家電製品の使っていないが電源が入った状態の無駄な電力消費は、米国内だけでBTCネットワークの電力消費量4年分に充当するという。
また、BTCネットワーク1年間の電力消費量は、欧州各国でポットで湯を沸かすために使われる電気消費量の1年半分に相当するという。
米国でのアイドリング状態の家電の電力消費量とビットコインネットワークとの比較(CCAFのサイトより)
ビットコインは、世界の年間総電気消費量の0.24%(20863TWh)とされる。ビットコインは電気消費量が43番目に多い「国」とランク付けられ、ルーマニア、デンマーク、イスラエル、シンガポール、ウズベキスタンを含めた国々よりも電気を消費している。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版