「イーロン・マスクの火炎放射器が仮想通貨ビットコインで購入可能」というニュースを19日に多くのメディアが報じたが、これがまったくの嘘であることがわかった。仮想通貨メディアCCN(Crypto Coin News)が伝えた。仮想通貨業界でマスク氏に対するデマや詐欺行為が相次いでいて、今回はその最新例だ。

実業家のイーロン・マスク氏は、自身が立ち上げたトンネル会社ボーリング・カンパニー(※The Boring Company)を通じてトンネルの穴を掘るための火炎放射器「Not-A-Flamethrower(火炎放射器じゃないやつ)」を売り出し中。そんな中、ザ・ネクスト・ウェブなどはThe Boring Companyが支払い手段してビットコイン(BCH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)などの仮想通貨を受け付ける旨をウェブサイトで発表したと報道したが、これがは何者かが作った偽サイトだったという。

ザ・ネクスト・ウェブは、記事を更新して誤報を認めて謝罪している

電気自動車メーカーのテスラと民間宇宙事業のスペースX創業者であるマスク氏は、仮想通貨界でも有名人だ。「マスクがビットコインを作った」と名指しされたり、ツイッターでマスク氏のフェイクアカウントがイーサリアムの無料提供を呼びかけるなど、話題には事欠かない。今回の件も然り、今後も何かとお騒がせ報道の対象となってしまうかもしれない。

※ボーリング・カンパニーはイーロン・マスク氏が2016年12月に立ち上げた会社で、トンネルを作る会社に加えboring(退屈な)という意味もかかっている。トンネルを通じて新たな交通網を作り上げることを目指している。