イーロン・マスク氏が保有するX(旧ツイッター)が、伝統的な銀行口座の代わりに主要な金融ソリューションとなり、中心的な金融ハブとしての地位を確立することを目指している。
The Vergeの報道によれば、10月26日の初の全体会議で、マスク氏は2024年末までに新機能を実装するロードマップとともに、プラットフォームを金融ハブに変革するためのビジョンを明らかにした。
マスク氏はXを、ユーザーの金融生活のすべての側面、すなわちお金や証券から伝統的な銀行口座までをカバーする包括的な金融プラットフォームにすることを目指している。報道によると、マスク氏は会議中に自身が創設したペイパルプラットフォームに言及。当初は包括的な金融プラットフォームとしてX.Comを共同設立したが、その後、決済アプリケーションで知られるペイパルに買収された。
マスク氏は、全ての機能開発を監督し、ブランドのプレミアム製品を戦略化するという積極的なアプローチを取っているようだ。焦点は収益だけでなく、Xをユーザーにとって多機能で全方位的なプラットフォームとして位置づけるという。
ブルームバーグの報道によれば、マスク氏はオンラインプラットフォームのユーチューブ、リンクトイン、シジョンPRニュースワイヤーをXの潜在的な競合相手とみなしているという。
マスク氏とXのリンダ・ヤカリーノCEOは、シジョンPRニュースワイヤーに対抗するニュースワイヤーサービス「XWire」を導入する戦略を発表した。たたユーチューブ、リンクトイン、シジョンに対抗するXのサービスの詳細と特徴はまだ不明だ。
リンダ・ヤカリーノ氏は最近のブログ投稿で、プラットフォームが過去1年間に達成した進歩について説明している。彼女はコミュニティ ノート、音声・ビデオ通話などに言及している。さらに、10月27日にマスク氏はアップデートを発表し、Xが会社の議論をライブストリーミングする可能性を探っていると明らかにした。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン