米電動自動車大手テスラのイーロン・マスクCEOが28日、ツイッター上でクリエイターが有料サブスク機能を使ってコンテンツを収益化できるようになったと発表した。これはツイッターの収益性を向上させる施策の一環だ。

マスク氏がツイッターを買収して以降、同社は大幅なリストラやツイッターブルーという有料サブスクの導入など、いくつかの大胆な施策を実行して収益性のある企業に変貌させてきた。ツイッター上で青いチェックマークを表示させるための月額料金に抵抗する人も多かったが、マスク氏はこれを同社にとって必要な収益源とみなしている。

今回発表された新機能はフォロワーのエンゲージメントを向上させ、ツイッター上で新たな収益源を生み出すことを目指している。

新機能である「サブスクリプション」を使うと、ユーザーはフォロワーに対して、ツイッターが設定した料金プランの中から月額料金を請求できる。決済をすませたユーザーはクリエイターの非公開コンテンツにアクセスできる。

ツイッターは、クリエイターが累積収益が5万ドルに達するまで、収益の97%をクリエイターに還元する。5万ドルを超えた後はクリエイターに対する収益分配率が80%に減少する。収益分配はユーザーが最低限の50ドルを稼いだ後から始まる。

ちなみにサブスクサービスで獲得した収益は、クリエイターのツイッターアカウントが何らかの理由で停止された場合でも返金されない。

仮想通貨界隈のツイッターユーザーたちは長年の投稿で信頼性と大勢のフォロワーを獲得しており、コンテンツクリエイター向けのサブスク機能導入を歓迎している。

マスク氏が進めるツイッターの改革には、SNSでのデマ情報を検出・抑止するために人工知能(AI)も活用される予定だ。

ちなみにマスク氏は社会的な影響の大きいAI開発に警告しているにもかかわらず、AIツール開発のために約1万台のGPU(グラフィックスプロセッシングユニット)を購入したとされている。