アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ金融特区を運営するドバイ国際金融センター(DIFC)マシュレク銀行は3月1日、新たなブロックチェーンのデータ共有プラットフォームの公開を発表した。

同プラットフォームでは、ライセンスを取得した事業体や企業らが、内部ブロックチェーンを通じてID承認することで、デジタル銀行口座を即座に開設できる。

マシュレク銀行は、既存の紙ベースの顧客確認作業を撤廃し、ブロックチェーン基盤のデジタル仕様に切り替えることで、実現させた。

DIFCは、会社の法人ライセンスアプリケーションの一部としてそれぞれに新たな顧客確認記録を準備する。顧客の同意を得て、この情報はブロックチェーンを通じてマシュレク銀行に共有される。これによりUAEで新たに事業を始める企業らに簡単で素早いサービスが提供できるとされる。

ブロックチェーン開発企業Norblocがブロックチェーンプラットフォームを提供し、GowlingWLGが法務関連の契約を草案し、デロイトがガバナンスやプログラム管理のサポートをしたという。

マシュレク銀行のアームド・アブデラールCEOは、以下のように述べている。

「UAEブロックチェーン戦略2012にそったプログラムは、よりシームレスな顧客確認データ共有に向け、銀行コンソーシアム、政府関連団体、承認当局を形成するより幅広い視点に向かって開始となり、透明性の強化、セキュリティの強化、よりよい顧客体験を先導する」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン