共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏は、2024年の大統領選挙で勝利した場合、即時に仮想通貨政策を変更すると約束した。
7月27日にナッシュビルで開催されたビットコイン2024カンファレンスで、トランプ氏は会場で話を聞こうと1時間以上待っていたビットコイン支持者に向けて演説を行った。
トランプ氏は11月の大統領選に勝利した場合の仮想通貨政策プランを明らかにし、米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長を「初日に」解任し、「ビットコインと仮想通貨の大統領諮問委員会」を組織すると語った。
「私が宣誓する瞬間から、業界に対する迫害は終わり、武器化も終了する」とトランプ氏は述べた。「アメリカが未来を築くべきだと信じる新しいSEC委員長を任命する」。

仮想通貨イベントに参加していた多くの人々は、トランプ氏の発表に対して好意的な反応を示した。
仮想通貨業界のリーダーたちは、リップル、コインベース、バイナンスなど多くの仮想通貨企業に対するSECの執行措置の責任者として、ゲンスラー氏を批判してきた。
SEC委員長の任期は2026年6月に終了するが、大統領選挙で政権交代が起これば、ゲンスラー氏が委員会を離れる可能性がある。
ジェミナイ共同創設者であり、トランプ支持者であるタイラー・ウィンクルボス氏は、ビットコインカンファレンスに参加し、バイデン政権に対して選挙日前に新しいSEC委員長を任命するよう求めた。
トランプ氏は、仮想通貨大統領諮問委員会が、就任後100日以内に包括的な規制枠組みを確立する責任を負うと述べた。
また、米国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発を停止するよう財務省に指示するとも付け加えた。
「私が米国大統領でいる間、CBDCは決して存在しないだろうし、セルフカストディの権利を常に守る」とトランプ氏は述べた。