ドージコイン(DOGE)は6月5日、イーロン・マスク氏とトランプ米大統領との対立をきっかけに急落し、価格は0.17ドル付近まで7%下落した。チャート上では典型的な弱気パターンが形成されており、0.06ドルまでのさらなる下落の可能性もある。
マスク氏とトランプ氏の決裂がドージコインに影響
トレーディングビューのデータによると、ドージコインは週足チャートで3週連続の陰線を記録している。
過去7日間で14%下落し、3週間にわたる下落幅は28%に拡大。背景には、イーロン・マスク氏がドナルド・トランプ氏との対立を激化させていることがある。
今回の騒動は、マスク氏が米政府効率化省(DOGE)を離脱した直後から表面化していたが、6月5日にはトランプ氏がマスク氏への政府補助金と契約を打ち切ると発言し、数十億ドル規模の節約になると主張したことで決定的となった。
これに対してマスク氏はX上で反論。自身の支援がなければ2024年の米大統領選でトランプ氏は敗北していたと主張し、同氏の最近の歳出法案を「巨大で醜い法案」と呼び、弾劾を求める声を支持する姿勢を見せた。
The Big Ugly Bill will INCREASE the deficit to $2.5 trillion! https://t.co/jEMS6coT3V
— Elon Musk (@elonmusk) June 5, 2025
マスク氏はこれまで、ドージコインの強力な支持者として知られ、テスラでのドージコイン決済受け入れや、X投稿を通じてDOGE価格を押し上げてきた。
2022年には、テスラが一部商品にDOGE決済を導入したことで、1日で25%上昇したこともある。
2023年には、X(当時はTwitter)の青い鳥のロゴを柴犬アイコンに変更したことで、DOGE価格は24時間以内に30%以上急騰した。
また、2024年11月の米大統領選でトランプ氏が勝利した直後には、マスク氏と仮想通貨業界による支援の影響もあり、ドージコインを含む仮想通貨市場全体が上昇した。
しかし今回の対立激化は、市場全体に売りを呼び込んでいる。マスク氏の支援が減退するとの懸念から、仮想通貨市場のセンチメントやDOGEの投機的魅力が低下しつつある。
「弱気フラッグ」は0.10ドル割れを示唆
週足チャートでは、ドージコインが0.20ドルのサポートラインを割り込んだことで、「弱気フラッグ」パターンが確定した。
現在は、0.15ドル付近のサポートラインを試す展開が続いており、これは100週間単純移動平均線(SMA)にも一致する。
下落局面での重要なサポートラインとしては、200日間SMAの0.14ドルと、4月7日の安値0.13ドルが意識されている。これらの水準を下抜けると、現在のチャートパターンのテクニカルターゲットである0.06ドルまで急落する可能性がある。これは現在価格から66%の下落に相当する。
相対力指数(RSI)は過去3週間で52から43まで低下しており、弱気の勢いが強まっている。RSIが43であることは、まだ売られすぎ水準には達していないことを示しており、さらなる下落余地を残している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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