著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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フィボナッチ・タイムゾーン34週目まで弱気相場継続か!?

Tradingviewより作成

上図は直近一年(2020年9月から現在)のBTC/USDの週足チャートである。

BTC(ビットコイン)の過去最高値である価格64,899ドル(図白丸印)を付けた4/12の週を起点とし、1、2、3、5、8、13、21、34週目にフィボナッチ・タイムゾーン(縦橙色線)を示した図となる。

多くのテクニカル分析は、チャートの縦軸(価格)を予測する手法として有名だが、フィボナッチ・タイムゾーンは、フィボナッチ数列から時間というチャートの横軸(時間)に焦点を当て、時間の経過によるトレンドの状態変化を見極め、トレンドの転換点を把握することを目的とした手法である。

上図から、

  1. 過去最高値からフィボナッチ・タイムゾーン5週目ラインで下落相場の一番底を付ける
  2. フィボナッチ・タイムゾーン8週目ラインで下落相場の反発上昇が一巡
  3. フィボナッチ・タイムゾーン13週目以降、5週間に渡る上昇相場を形成
  4. フィボナッチ・タイムゾーン21週目で相場は反転し下落相場へ突入

ということが読み取れ、フィボナッチ・タイムゾーンで示したラインが相場の転換点と価格変動が期待できるポイントであることがわかる。

フィボナッチ・タイムゾーン21週目には、中南米エルサルバドルによるビットコイン法(Ley Bitcoin)の施行が行われたが、弱気筋にとって売りの格好の材料となり、52,945ドル(白色横線)で相場は下落へ反転する展開となった。

さらに直近9/24には、中国人民銀行をはじめとする、中国国内の計10機関が暗号資産に関係する全ての業務を違法行為とみなす、と表明したことにより、下落速度は加速。現在は直近高値である高値52,945ドルから20%超まで値を下げる展開をみせている。

中国からの暗号資産に対する警告や取り締まりは過去にも2013年、2017年、そして2021年と4年周期で発せられてきており、長期的な悪材料とはなりえないとの声も聞かれる。

しかしながら、2021年5月の国務院による金融安定発展委員会によってマイニングと取引の禁止という声明が出された状況とは異なり、今回は最高人民検察院といった司法機関も加わることで、中国は違反した法人、個人に対して刑事罰も辞さない姿勢を示しており、BTC(ビットコイン)の相場は弱気派が大勢である状況が継続する地合いであるといえそうだ。

週足単位でみると、次の転換点が予測される週は、過去最高値である価格64,899ドルを付けてから34週目にあたるラインの「12/6の週」となる。

「12/6の週」まで下落相場は続くのか、別角度から暗号資産の動向を確認していきたい。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。