著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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急落局面でも底堅いETH

今年を振り返ると、暗号資産価格は全体的に上昇を見せたと言える。例えばBTC(ビットコイン)の年初来騰落率は180%であり、強気相場を予想した投資家には良い一年であったようだ。

その一方で、暗号資産全体が突然の急騰・急落となった場面も多々あった。

12/4は、当日には目立った悪材料は無かったが、新型コロナの変異株の感染拡大懸念等が意識されたためか、暗号資産は全面安となり、当社取り扱い銘柄の平均騰落率も-13%と大幅安となった。

このようなリスクオフ局面において、ETHの底堅さが目立ちつつある。

ETH/BTC 週足Bidチャート(DMM Bitcoin社取引ツールより作成)

上図は、ETH/BTCの週足チャート(期間:2021/1~現在)である。

一般的に、市場にリスクオフのムードが漂うと投資家は安全資産に資金を退避させる。暗号資産の中であれば、その退避先は時価総額トップのBTCであるため、急落局面等のBTCの下げ幅は、他の暗号資産に比べて小さい傾向にある。

この傾向自体に大きな変化は無さそうだが、BTCと同じく、ETHもリスク退避先としての役割を担いつつあるかもしれない。

そのポイントは、上図の3点である。

(1)5/17週 ETH/BTC大幅下落(BTC高)
中国国内でのマイニング規制報道による急落(5/24 ロイター)

(2)9/6週  ETH/BTC小幅下落(BTC高)
エルサルバドルのBTC法定通貨化による事実売り急落(9/8 Bloomberg)

(3)11/29週 ETH/BTC大幅上昇(ETH高)
上記(1)(2)(3)のいずれの週も、BTC価格が100万円近く下落した場面があった日を含んでおり、暗号資産全体が弱含んだタイミングである。

このようなリスクオフ局面で、ETHはBTCよりも買いが多く(売りが少なく)、地合の悪い環境でも選好される存在となりはじめているようだ。

以下、ETH/JPYの中長期トレンドを意識し今後のシナリオを記載する。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。