著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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フィボナッチは転換点を示すか

Tradingviewより作成

上図はBTC/USDの2020年10月から現在までの週足チャートである。

BTC(ビットコイン)の過去最高値である価格64,899ドル(白色横線)を付けた4/12の週を起点とし、1、2、3、5、8、13、21、34週目のフィボナッチ・タイムゾーン(縦線)を示した図となる。

フィボナッチというと、フィボナッチ・リトレースメントやフィボナッチ・エクスパンション(※)が価格に焦点を当ててチャートの縦軸(価格)を予測する手法として有名だが、フィボナッチ・タイムゾーンは、フィボナッチ数列から時間というチャートの横軸(時間)に焦点を当て、時間の経過によるトレンドの状態変化を見極め、トレンドの転換点を把握することを目的とした手法である。
(※)フィボナッチ・リトレースメント/フィボナッチ・エクスパンション:フィボナッチ数列を、価格の押し目や一時的な戻り位置、価格の上昇・下落を予測することに利用したテクニカル分析として知られている。

上図から、

① 過去最高値からフィボナッチ・タイムゾーン5ラインで下落相場の一番底を付ける
② フィボナッチ・タイムゾーン8ラインで下落相場の反発上昇が一巡
③ フィボナッチ・タイムゾーン13ライン以降、4期間(4週間)に渡る上昇相場を形成

ということが読み取れ、フィボナッチ・タイムゾーンで示したラインが相場の転換点と価格変動が期待できるポイントであることがわかる。

週足単位でみると、次の転換点が予測される週はフィボナッチ・タイムゾーン21ラインの9/6の週とフィボナッチ・タイムゾーン34ラインの12/6の週にあたり、相場変動を注視するべき時間軸となることが想定される。

次に日足単位で横軸(時間)の転換点を探りたい。

Tradingviewより作成

上図は下落後の反発局面である2021年7月下旬から現在までのBTC/USDの日足チャートである。

BTC(ビットコイン)の初段の上昇トレンドである7/20の安値(赤色横線)と7/31の高値(緑色横線)を結んでフィボナッチ・タイムゾーンを示した図となる。

日足フィボナッチ・タイムゾーン5ラインをみると9/13に位置しており、週足で転換点が予測される9/6の週の翌週にあたる。また、日足フィボナッチ・タイムゾーン13ラインは12/10に位置しており、週足で転換点が予測される12/6週にあたることから、週足と日足単位で確度の高い横軸(時間)の転換点となることが想定される。

そして目先、フィボナッチ・タイムゾーン3ラインの8/22が目前に迫っており、転換点として目が離せない局面となっていることがわかる。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。