著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
プロフィール:暗号資産交換業者。DMM Bitcoinなら、豊富な取扱い暗号資産(仮想通貨)種類(レバレッジ11種類、現物3種類)でお取引が可能です(※2020年10月現在)。厳重なセキュリティで、お客様が安心して暗号資産のお取引ができる環境を提供します。最短当日に口座開設可能。(暗号資産交換業 関東財務局長 第00010号、第一種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3189号、加入協会:一般社団法人日本暗号資産取引業協会)
・ビットコインのターゲットは1,000万円となりうるか?
2020年度後半より始まったBTCの上昇相場だが、2021年2月以降は上値が重く膠着している。今後、溜まったエネルギーを放出するかの様に、上昇か下落に大きく勢い付く展開が予想される。さて、この上昇相場の終着点について、今回は、過去の価格動向から、MADA法(Moving Average Divergence Analysis)を用いて、上昇時のターゲットプライス(以下TP)を算出してみる。
MADA法:過去の局面における、MA乖離率を用いてTP(TakeProfit)を算出するヒストリカル分析
~MADA法から算出されるビットコインのターゲットプライス~
【条件】
・検証データ:為替変動を考慮し、BITMEXのBTCUSDを使用
(https://www.bitmex.com/app/trade/XBTUSD)
・検証期間:3つのMAが上向いているている上昇局面
①2017年12月
②2019年6月
・使用MA:25MA、75MA、200MA
【方法】
- ①対象期間(2017年12月、2019年6月)のビットコインのMA乖離率を算出
- ②平均乖離率、最小乖離率、最大乖離率を算出したのち各MAの期間平均を算出
- ③2021年4月5日時点の25MA、75MA、200MAの値に平均乖離率を掛け合わせてTPを算出
表1 MA乖離率(%)とTP($)
【結果・考察】
・ビットコインTP:85,006USD~101,037USD(939万円~1,116万円)
※USDJPY=110.5円
各期間におけるMA乖離率および平均乖離率からTPを求めた結果、1BTC=939万円~1,116万円に達するという結果になった。現在のビットコイン価格は650万円なので、およそ300万円近くの上値余地があるということとなる。一方で、現在のMAの方向は3本揃って上向きとなっていることから、上昇時のTPを算出したが、相場には当然下落する可能性もある。現在価格が移動平均線を下回ったり、移動平均が交差(デッドクロス)する等市況の変化には、十分に注意したい。