著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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・チャートで振り返る今年のBTC

BTC/JPY週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、年初から現在までのBTC/JPY週足チャートに今年の重要なイベントを記載したものである。

1/1の始値が216万円に対して12/26の終値は600万円と、BTCは年初から約180%上昇している。

今年の値動きを振り返ると、一年を通して目立った下押しもほとんどなく、大きな上昇幅にしては堅調に上値を追う展開であった。本稿では、今年の値動きをイベントとともに振り返りつつ、来年の展望を考えたい。

1.FTXショックからの回復
2022/11のFTXショックによって、年末年始に220万円台を推移していたBTCは、米国経済のソフトランディングへの期待もあってか、順調に値を戻し1月末には300万円台まで回復した。

2.米国大手地銀の破綻と米債利回り低下
3月には、米国の大手地銀であるシリコンバレー銀行が破綻した。その結果、米利上げ予想の後退があり、リスク資産としてのBTCにはポジティブな材料となった。

また、ステーブルコインUSDCを運営する米Circle社が同行にUSDCの準備金を預けていたことからUSDCの信用が揺らいだこともあり、ステーブルコインから同じ暗号資産のなかで最も時価総額の高いBTCに資金が流入する動きもみられた。

これらの材料からBTCは、3月末には375万円台まで上昇した。

3.ビットコイン現物ETF申請
6月には米資産運用大手のブラックロックやフィディリティなどによる現物型ビットコインETF申請の報道があったことで、BTCへの強い買い需要が想起され、6月末には450万円に到達した。

4.利上げの可能性
8月には、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨にて2023年中の更なる利上げの可能性が示唆されたことから、金融商品全般がリスクオフとなった。BTCもその影響を受け、380万円台まで下落した。

5.ETF承認・半減期の折り込み
10月には、SEC(米国証券取引委員会)が現物型ビットコインETFを承認したとの誤報が流れたことからBTCも急騰した。その後すぐ誤報だと判明したものの、ETF承認はほぼ確実視されていることからETF承認とそこから想起される買い需要の折り込みが急速に進んだ。また、来年に予定されているBTCの半減期も材料視され、BTCは500万円を突破するとそのまま一気に上昇し、現在600万円付近を推移している。

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