著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・利上げは停止、ドットチャートのタカ派は緩衝材か
米連邦準備制度理事会(FRB)は、6/13~14の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利の誘導目標を据え置くことを発表した。これは事前予想通りの結果であり、市場はすでに織り込み済みの内容であった。
一方で金利の将来見通しは50ベーシスポイント引き上げられ、市場からはタカ派にとらえられたようだ。
しかし、市場参加者の見解では7月の利上げが最後ではないかという意見もあるが、今回のタカ派なドットチャートはそういった楽観的な見方への牽制や、市場が過度に暴走するのを防ぐための緩衝材としての引き上げであったような印象を受ける。
一方で、BTC/JPYの価格は6/21朝方に400万円を超える上昇となっており、心理的な節目を超えてきたことにより上昇トレンドの可能性が高まっている状況だ。
背景としては、6/15に世界最大の資産運用会社ブラックロックがスポット(現物)のビットコインのETF(上場投資信託)を米証券取引委員会(SEC)に申請したことや世界的なメガバンクであるドイツ銀行がデジタル資産のカストディサービスを規制当局に許可申請を発表したこと等であろうか。
こうした動きは機関投資家の暗号資産、とりわけBTCへの投資意欲を反映した可能性もあり、今後、大きな資金がBTCへ流入してくる動きに繋がるかもしれない。
おりしも国内においては、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が7月末にも、レバレッジ取引の上限倍率の引き上げを金融庁や政府関係者に要望する方針であるとブルームバーグが20日に報じており、取引の活性化と2024年のBTC半減期に向けて投資家がBTCをポートフォリオに組み込む動きが今般のBTC押し上げの理由となっているかもしれない。