著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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暗号資産の時価総額上位100銘柄の騰落レシオ

CoinMarketCap (https://coinmarketcap.com)より当社作成

上表は、暗号資産の時価総額上位100銘柄の値上がり数、値下がり数を日付毎に集計し、騰落レシオを算出したものである。

騰落レシオとは、主に株式市場にて市場参加者の強気、弱気の群集心理をつかむ上で用いられる指標である。

なお、騰落レシオの日数は計測期間を示している。
(上表、2023/4/10の「7日間」を例に挙げると、2023/4/4~2023/4/10までの7日間の値上がり数の合計(351)/値下がり数の合計(345)で「101.7%」となる)

計測期間について、株式市場では5日間、10日間、25日間が主に用いられるが、営業日換算すると1週間、2週間、5週間となることから、暗号資産市場を扱う本稿においては、7日間、14日間、35日間とした。

上表の期間は、シリコンバレー銀行などの金融機関の破綻を経て、暗号資産市場が反発に向かった時期にあたる。

まず、2023/3/12の騰落レシオをみると、7日間、14日間、35日間とも100%未満(値上がり数<値下がり数)であったが、3/15からは、7日間、14日間の順に100%以上(値上がり数>値下がり数)となった。

そして現在、35日間の騰落レシオは100%を回復できていないが、日を追うごとに増加しており、市場心理が弱気から回復しつつあると推察される。

上表左部の「時価総額合計」をみると、時価総額も増加基調となっており、市場心理の回復が押し上げた可能性も示唆される。

このことから、暗号資産市場においても騰落レシオは考察余地のある指標といえそうだ。

次に、この騰落レシオがトレンド転換の指標として使えるか考察する。

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