著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図は、FRBの資産総額の推移とその増減額を表したものだ。
現在、FRBはパンデミックとロシアウクライナ戦争に起因する未曾有の高インフレを抑え込むため、金利を引き上げると共に保有する資産の売却等を実施している。
金利の上昇に関しては、米経済指標が示す通りインフレのピークアウトを示唆するような内容が散見されるようになり、2022年後半から今年にかけて金利の据え置きがささやかれてきた。
これにより、BTC(ビットコイン)市場含めリスク資産群は楽観相場を形成し始めているように見えるのも事実である。
しかし、忘れてはならないのはFRBの資産額の縮小に関してである。
FRBが市場に供給する資金の量が減れば、当然BTC市場の上昇を抑制する大きな一因になりかねないのだ。
では、現状累積的なバランスシートの縮小はどの程度進んだのか。
図を確認すると、FRBは資産額9兆ドルのピークを迎えた2022/4/13の資産額から、直近の2023/2/22までは5,800億ドル(約79兆円)ほど資産額を削減していることがわかる。
単純比較は不可能だが、記憶に新しい日銀の為替介入総額が6兆円弱でドル円相場に与えた影響を鑑みると、79兆円という数値がいかに金融市場に大きな影響があるか見えてくるのではないだろうか。
去年5月の後半、FRBは2025年までにトータルで2兆5000億ドルの資産削減を目標とし、月900億ドルの削減を目安に資産縮小を行うと発表した。
現在の縮小額が5,800億ドルであることを考えると、進捗は23.2%ほどしか進んでいないことになる。
去年6月から始まったバランスシート縮小は、今月で9ヶ月目を迎えるが、各月平均の削減額を見ると644億ドルの削減となる。
バランスシート縮小は累積的に行う政策で、金融市場への波及具合にも徐々に影響が及んでくるかもしれない。そのため、インフレピークアウトで市場が楽観的になっても、頭を抑えられるような相場展開が続く可能性も無視してはならないだろう。