ブロックチェーン上の分散型金融(DeFi)に資金が戻ってきている。
ブロックチェーン分析プラットフォームのダップレーダーによると、分散型金融(DeFi)アプリにロックされた総価値(TVL)は、2022年2月以来最大の約30兆円に達した。直近の強気相場の中で、イーサリアム価格等の上昇が寄与しているという見方もある。
分散型金融(DeFi)で運用される仮想通貨のうち全体の7割をしめるのがイーサリアムで、約20兆円がDeFiにロックされている。
二番手がソラナ(SOL)で全体の5.7%(1.7兆円)を占める。分散型金融におけるソラナの総額は前月比で14%増加した。

今回の「DeFi熱」の背景にあるのがイーサリアムの上場投資信託(ETF)承認にまつわる投機的な動きだ。ダップレーダーは「DeFiに接続されているウォレットは減少しており、ほとんどの取引がイーサリアムETFに関連した投機的なもの」とした。
分散型金融分析会社「ディファイラマ」によると、分散型取引所(DEX)における24時間取引高は2023年10月~6月の間に約2700億円から約8000億円まで伸びた。ビットコインETFの承認観測が広く議論された時期と重なり、資金が流入。流動性提供者や仮想通貨を貸し出すユーザーの収益が増加し、資金がさらに集まったかたちだ。

一方分散型金融を利用する仮想通貨ウォレットの数、いわゆるユニークアクティブウォレット(UAW)の数は175万件と21%減少しており、ユーザー数が純増しているわけではないことがわかる。
ユーザー増加がみられるのは分散型金融以外のWeb3だ。
Web3に接続されている仮想通貨ウォレットの数は現在1040万件に達しており前年より倍増。うちゲーム関連サービスは300万以上のアクティブユーザーを有しており、前月比で7.5%増加した。NFTマーケットプレイスのユーザー数は152万件で11%増加。成長の勢いが大きいのがWeb3ソーシャルメディアアプリで接続ウォレット数が192万件で29%増加した。
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