著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

サトシでは無かったとの見方

昨日のBTC相場は反落。何度目かの1万ドル(107万円)トライに失敗すると、100万円近辺まで急落、しかし103万円台まで値を戻しており、引き続き高値圏での揉み合いを続けている。半減期を通過後、ハッシュレートの低迷や承認遅延などもあり様子見姿勢から9000ドル台(97万~107万円)でのレンジ取引を続けていたBTC相場だが、火曜日に1万ドルトライに失敗した後も底堅く推移し、難易度調整後の事態打開に期待が高まっていた。昨日11時過ぎに▲6%に調整されたが、半減期前のハッシュレートが高かった時期の影響もあり十分に下がりきっていなかったせいか未承認取引も減少しないなど混乱収束とは言い切れない状況が続く中、それでも1万ドルをトライするも抜け切れずにいた。そうした中、2009年2月に採掘されたBTCが移動、ナカモトサトシが動き始めたとの思惑で100万円まで急落、その後、サトシでは無さそうと見方も広がり値を戻している。

Outlook

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。