著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

FOMCで反発

昨日のBTC相場は反発。590万円から620万円台前半でのレンジ取引が続いたが、FOMCを機にレンジを上抜け、640万円まで値を上げている。2月28日の安値459万円と、3月14日の高値673万円の半値押し566万円を前に下げ渋っていたBTC相場だが、先物市場でのポジション調整が一巡する一方、反発力も鈍く、FOMCを前に様子見姿勢が強まっていた。XRPの上昇や著名投資家の翻意もあり620万円台まで値を伸ばすも、今度はこのセッションの下落の半値戻し629万円を前に上値を重くしていた。するとEUの証券規制当局から規制されていない暗号資産への投資はリスクが高いとレポート、またFOMCを前に米10年債金利が1.7%近くまで上昇するとBTCは600万円を割り込んだ。しかし、モルガンスタンレーが4月から大手米銀では初めて富裕層顧客らにBTCファンドを提供するとCNBCが報じると下げ止まり、注目のFOMCを受け、長期金利が低下、米株が史上最高値を更新すると、BTCもレンジを上抜け、640万円に値を戻している。

Outlook

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。