著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
米中古住宅販売44%増
昨日のBTC相場は底堅い展開。週末に95万円台で下げ止まると99万円台までじりじりと値を戻している。金曜日のオプションカットやCMEの6月限期日を通過後、99万円近辺で上値を抑えられると、95万円台まで値を下げていたBTC相場だが、Binanceの大型アップデートや香港国家安全法採決報道もあり、98万円台に値を戻していた。しかし月曜日のアジア株が下げて始まると上値を重くしたが、米株先が切り返したこともあり下げ渋る展開、結局日中は非常に狭いレンジでの取引に終始した。海外時間に入ると米中古住宅販売が前月比44%増と驚きの水準となったこともあり米株が上昇、為替が円安に振れたこともあり、BTC価格はじりじりと値を上げていった。明日のFRB議長の議会証言原稿が公表、金融緩和の継続が確認され、また香港国家安全法採決を前にロス米商務長官が香港への優遇措置取消を発表、米中対立も追い風となったか、99万円台まで値を上げている。
Outlook
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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。