著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

Amazon否定も全戻しとならず

昨日のBTC相場はもみ合い推移。4万ドル台(約440万円)に到達後反落したが、36,000ドル(約395万円)台で下げ止まると38,000ドル(415万円)台へ上昇、底堅さを見せている。英CITY.A.M.紙の「Amazonが年内にBTC支払を受入れを考えている」との報道が各種暗号資産メディアに広がり、ショートカバーで4万ドル手前まで急上昇。海外時間に入りNYダウがじりじりと上昇し史上最高値を更新する中、BTCは4万ドル台に上昇した。その後、Amazonの広報関係者が年内BTC受入れ報道を否定すると反落したが、レジスタンスだった6月29日の戻り高値がサポートとなり下げ止まった。ゴールドマンサックスがDeFi関連ETFを申請したとの報道や日本株の高寄りなども影響したか。午後に入り前日に続き中国株が大きく下落、人民元も売られてレンジを抜けると、資本逃避の連想からか金やBTCが若干買われたが、ボビー・リー氏が同国の規制強化に懸念を示す中、影響は限定的に止まった。その後、米ウォーレン上院議員が暗号資産規制を求める公開書簡をイエレン財務長官に提出、上院公聴会でも暗号資産に厳しい姿勢を見せたこともあり、BTCは若干上値が重くなっている。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。