著者 松田康生 （まつだやすお）FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部　国際通貨体制専攻　三菱銀行（本部、バンコック支店）ドイツ銀行グループ（シンガポール、東京）を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

相場膠着

昨日のBTC相場は上値の重い展開。360万円台で上値を重くすると、概ね320-340万円のレンジで同意の薄い展開が続いた。マラソン社の150百万ドルのBTC購入もあり360万円台に乗せたBTC相場だが、1/8の高値と1/22の安値との半値戻しとなる366万円を前に上値を重くするとBOE総裁のBTCは支払いに向かないとする発言もあり330万円台に値を落としていた。その後、Coindeskのハーバードなど名門大のBTC購入、GalaxyのETHファンド立上、ロスチャイルドのグレイスケールのBTC信託買い増し報道などあり下げ止まりを見せたが、GSの前CEOがBTCに規制が必要で、そうなれば需要は落ちるとCNBCで発言、また連日高値を更新していたETHが昨日は不発だったこともあり上値を押さえられた。また、IMFが今年GDP見通しを上方修正したことも相場の重石となったか。また米市場ではロビンフット利用の個人投資家がHFのショートポジションをスクィーズする動きが注目を集めており、投資家層が被るとされる暗号資産市場の動意の薄さに繋がったか。

Outlook

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。