著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

あっという間に全戻し

昨日のBTC相場は底堅い展開。300万円割れから330万円台まで順調に回復、一時300万円台に値を下げるも再び順調に回復、今朝方には350万円台に値を戻している。300万円割れでCMEの窓埋めを完了、反発を見せていたBTC相場だが、シカゴ連銀エバンス総裁のコロナが収束しても緩和を継続するとのコメントやSkybridge社が310百万ドルでBTCファンド開始の報もあり340万円近辺まで値を伸ばしていた。しかしアトランタ連銀ボスティック総裁が年内テーパリングの可能性を示唆、また戻り売り圧力もあってか300万円台に急落した。しかしJPモルガンのストラテジストがBTCが金と代替すれば146千ドルに達するとレポートしたこともあり下げ止まるとグレースケールの主要通貨ファンドからXRPが外されるとの報にXRPが売りとなる中、若干上値を押さえられたが、クリーブランド連銀のメスター総裁が2022年まで債券購入減額を想定しないとの発言やジョージア州の上院選で民主党有利との報で追加景気対策期待が高まり、一昨日の下げを全戻しに成功している。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。