著者 中村健太郎 (なかむらけんたろう)FXcoin 所属

大手総合商社で為替予約・ポジション管理、トレードファイナンス、バックオフィス等、幅広く財務関連業務の経験あり。海外(シンガポール)では、アジア・大洋州地域のコーポレートファイナンスに従事し、2019年10月より現職。

Review

30000ドルに迫る下落

昨日のBTC相場は軟調な展開。36000ドル上下2000ドルのレンジで揉み合いが続いていたBTC相場だが、昨日はバイデン新政権による暗号資産規制の強化が警戒されたこともあって、調整が入った格好。日中は360万円を挟んだレンジで推移していたが、グッゲンハイムCIOがCNBCのインタビューで「BTCは2万ドルに向かう」とコメントしたこともあり、320万円台まで下落した。先日のイエレン次期財務長官の議会公聴会での発言で、暗号資産の犯罪利用とAML/CFT規制の重要性に言及したことによって、バイデン新政権下で暗号資産規制が強化されるとの見方が広がっており、こちらも相場の重しとなっている。夜間にはJPモルガンが「BTCはヘッジに適していない」と指摘したこともあり、上値を重くした。その後はバイデン新政権への期待から米株が堅調に推移したことから、BTCも一時330万円台まで値を戻したが、朝方は再び下落に転じ、320万円を割った水準にて推移している。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。