著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

三角持ち合いを形成

昨日のBTC相場は横ばい推移。週末に400万円手前で上値を重くすると350万円近辺まで反落、その後は360-390万円と徐々にレンジを狭め、三角持ち合いを形成している。パウエル議長の発言やバイデン次期大統領の景気対策発表でBTC買いのファンダメンタルズを確認したもののSell the Fact気味に上値を押さえられていたBTC相場だが、募集を再開したグレイスケールに1日で過去最大の7億ドルの流入があったことが伝わると、350万円台から切り返していった。しかし、19日に議会証言予定のイエレン次期財務長官がドル安を求めないとするとWSJがスクープ、ドル高となる中、BTCは上値を押さえられた。一方で景気浮揚に向け果敢に行動するとしたことも好感され380万円台まで値を伸ばすも、JPモルガンがレポートで4万ドルに戻せなければ3月にかけて価格が下落するとしたこともあり値を下げたが、360万円で反発した。結局、米休日で機関投資家の動意が見えない中、36000ドルのオプションストライクの上下2000ドルでの取引が続いている。

Outlook

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。