著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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42,000ドル割れに急落

週末のBTC相場は大きく下落。56,000ドル(約630万円)を割り込み小さなヘッドアンドショルダーを形成すると、11月20日の安値53,000ドル(約600万円)を割り込み51,000ドル(約575万円)台へ下落。更にロングの清算を巻き込み続落、42,000ドル(約475万円)割れに急落。その後、切り返すも5万ドル(約565万円)がレジスタンスとなっている。BTCは、金曜日に米上院がつなぎ予算を可決、政府閉鎖が回避され、米雇用統計で非農業部門雇用者数が+21万人と予想55万人を大きく下回ったことを受け強含んだ。しかし57,000ドル(約645万円)半ばで上値が重くなると、ブラードセントルイス連銀総裁が4.2%の失業率はFRBの支援解除にプラスとしバイデン大統領も失業率低下は素晴らしいとコメント、米株が下落する中、CMEの先物クローズに向けBTCは51,000ドル台へ下落。今度は53,000ドルがレジスタンスに転じると、先物市場で12億ドルのロング清算を巻き込み42,000ドル割れに急落した。エルサルバドルの150BTC押し目買いにジャスティン・サン氏などが続いたこともあり切り返したが、5万ドルを前に上値を抑えられている。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。