著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

ゲンスラーSEC委員長発言

昨日のBTC相場は続落。週末から月曜日にかけて42,000ドル台半ば(約465万円)から39,000ドル(約425万円)台まで値を下げたが、昨日は一時38,000ドル(約415万円)台を割るなど前日と比べ1000ドル強レンジを切り下げている。BTCは6月15日の高値41,300ドル上抜けに成功、42,000ドル台半ばまで値を伸ばしたが米インフラ整備法案の財源に暗号資産課税が浮上、更にウォラーFRB理事が9月中の債券購入減額に言及したことで39,000ドルを割り込んだ。その後、39,000ドル台を回復したが4万ドル(約435万円)手前で抑えられると日本株の下落もあり39,000ドル近辺に押し戻された。午後になるとゲンスラーSEC委員長がBloombergのインタビューで「暗号資産において投資家保護が最優先、市場の成長に規制が必要で、殆どの暗号資産がSECの規制対象」と述べたことで38,000ドル近辺まで値を下げた。海外時間に入ると、アスペンセキュリティフォーラムでの委員長の発言テキストが公表され、技術的に中立としつつも暗号資産市場を西部開拓時代と評し投資家保護強化は必要、ICOは証券とする従来の見方を維持し、一時38,000ドルを割り込んだ。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。