著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

FOMC議事録で44,000ドル台へ

昨日のBTC相場は上値の重い展開。47,000ドル台半ば(約515万円)から反落すると、44,000ドル(約480万円)台でサポートされ、46,000ドル近辺(約505万円)まで値を戻した。その後反落するも再び44,000ドル台で下げ渋り、「上値は重いが底堅い」動きとなっている。BTCは、米株の下落やカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の暗号資産の95%は詐欺との発言などでを受け45,000ドル(約495万円)を割り込んだが、日本株や中国株の反発もあり下げ止まると45,000ドル台半ばまで回復した。オランダ中銀がBinanceへ警告を出したとの報に下落も、一時46,000ドル台まで切り返した。しかし7月28-29日のFOMC議事録で大半の参加者は「年内に資産購入ペースの減速を開始するのが適切になり得ると判断した」とされ米株が値を崩すと、BTCも下落に転じた。暗号資産利用の拡大の金融安定性への影響が指摘されたことの影響を指摘する報道も見られた。一方、BTCを法定通貨化したエルサルバドルでは財務大臣がBTCの利用は完全に選択的で受け入れを拒否した企業が罰せられることは無いと発言した模様。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。