著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

窓埋めは微妙に届かず

昨日のBTC相場は揉み合い推移。週末の下落で大きく開けたCMEのBTC先物の窓を埋めに微妙に届かず反落すると、底固いが上値の重い展開が続いた。先週、7000ドルトライ(75-77万円)に失敗、米国でのコロナ感染拡大予測も嫌気してか6000ドル(65万円付近)を割れていたBTC相場だったが、日株・米株とも切り返すとCMEの窓埋めを目指して71万円台まで上昇、NY州クオモ知事会見で感染後退を期待する声も聴かれた。窓埋めに関しては4月限で見ると29日の終値6720ドルに対し昨日の高値が6660ドルで若干届かないまま反落する展開となった。しかし69万円で下げ止まると中国のPMIが予想外のV字回復を見せたこともありアジア株の反発に70万円台に回復。しかし、その後は目立った材料もない中、70万円近辺での狭いレンジでの取引が続いた。注目のG20だったが具体的な成果に乏しく、日本からも代理出席で、影響は限定的となっている。

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