著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

上値の重さと底堅さ

昨日のBTC相場は上値の重い展開。75万円水準を3回トライするも失敗、小さなヘッドアンドショルダーのネックラインを割り込むと、今朝がた71万円台まで下落、このまま大きく値を下げるかと思われたが、そこから切り返すなど底堅さも見せている。金価格の上昇や株の反発、更にAndreessen Horowitzの仮想通貨ファンドやデジタル人民元テスト観測といった好材料もあり底堅く推移していたBTC相場だが、IMFが世界経済見通しをマイナス3%に引き下げるなど先行きの景気悪化懸念もあり上値を抑えられ、方向感のない取引を続けていた。昨日も目立った材料もない中、アジア時間は75万円をトライするも上値を抑えられるとじりじり値を下げ始めた。海外時間に入ると史上最悪の米小売売上高や1946年以来最弱の鉱工業生産などショッキングな指標が続く中、米株が反落、原油価格も20ドル割れ、BTC相場も71万円台まで値を下げるも、切り返している。

Outlook

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