著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

方向感出ず

昨日のBTC相場は揉み合い推移。週明けに78万円台から急落、71万円台でサポートされた後は、75万円近辺までじりじりと値を戻している。週末のOPECプラスの歴史的合意に関わらず月曜日の原油先物が反落したことを嫌気し大きく値を下げていたBTC相場だったが、サウジが更なる減産を示唆、また金価格が8年ぶり高値を付けると下げ止まり、日経平均の反発もあり75万円近辺まで値を戻していた。一旦73万円まで反落するもFTがAndreessen Horowitzが4.5億ドルの第2号仮想通貨ファンドを立ち上げると報じると値を戻していた。その後はIMF世界経済見通しをマイナス3%に引き下げる一方、クドロー委員長が経済再生を示唆、ファウチ感染症研究所長は楽観的過ぎるとし、仮想通貨でもデジタル人民元のテスト開始が報じられるなど様々な材料が交錯、株式と金は上昇、原油やドル円は下落するなど各市場まちまちな値動きをする中、BTCはやや方向感を失っている。

Outlook

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。