著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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Review

様子見姿勢

昨日のBTC相場は底堅い展開。一方、11000ドル水準での上値も重くほぼ横ばい推移。Binanceの地域版LibraともいえるVenusを発表、115万円水準まで値を上げたが、米ロス商務長官がHuaweiへの猶予期間を90日延長したことも有り上昇は一服していた。FRBに100bpの利下げを求めたトランプ大統領に対し、前回7月のFOMCで利下げに反対したローゼングレン・ボストン連銀総裁は利下げには景気減速の証拠が必要だと反対する姿勢を示すなど強弱材料が交錯する中、NHKがG7での共同宣言見送り観測を伝えると、通商政策での対立や通貨安競争を嫌気してか、上伸を始めた。しかし、米ドルで11000ドルトライに失敗すると上値を重くした。その後、投票権は無いがデーリー・サンフランシスコ連銀総裁も米経済がリセッションに向かっているとは思わないと発言するなどジャクソンホールに向け見方が交錯する中、様子見姿勢が強まっている。
 

Outlook

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