ビットコインが23日に3万ドルを越えて以来、反落することなく高いまま推移している。
トレーダーにとってはビットコイン相場に値動きが出てきたこと自体に意味があるが、ほとんどの中長期投資家にとってはロング(買い)で入っていいのか、一旦売ったほうがいいのか悩むところだ。
こんな時に参考になるのは鋭い相場観をもった海外アナリストの見解だ。彼らは世界中で開催される仮想通貨イベントに出席したり同業者間で情報交換を常におこなうなどアンテナが高い上、独自勘定で取引を行っており真剣に相場に取り組んでいる。
コインテレグラフジャパンでは今回、海外の仮想通貨取引所として有名なビットゲット(Bitget)の幹部から話を聞いた。
今回相場観を共有してくれたのはビットゲットでディレクターを務めるグレーシー・チェン(Gracy Chen)氏だ。
「ビットコイン価格が突然急騰した背景には米資産運用最大手ブラックロックが今月中にビットコイン現物ETFに向けた(ビットコインの)調達を始めるかもしれないという観測がある。」
「ビットコイン現物ETFが承認されれば、個人投資家や機関投資家がビットコインを買いやすくなる。ETFは投資コストを削減し、流動性を高めるばかりでなく、価格追跡効率を高め、より厳しい規制要件を満たすからだ。」
「仮想通貨相場への巨大な資本流入は、市場の時価総額を押し上げるだろう。」
気になるのは今後の展開だがー。
「ビットコイン相場の今後を展望すると、まず大事なのはビットコイン半減期まで残り半年(あと約170日)を切ったこと。
「また米金融政策が来年から徐々に緩和される可能性があることにも注目だ。現状では米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げは短期的にピークを迎える可能性がある。
「当然ながらこのタイミングでビットコイン現物ETFが承認される可能性が高まっていることもポジティブだ。」
「これらの好材料だけでも2024年の仮想通貨市場の動きを楽観視する理由として十分だ。」
「ただし短期的には、現在まだ進行中の利上げと機関投資家の様子見姿勢を考慮すると、市場の大反転はそれほど迅速には起こらないかもしれない。」
するとチャンスはもっぱら、どこに転がっているのだろうか。
「弱気から強気相場への転換はすぐには難しいかもしれない一方で、市場は自信を取り戻している。今後数カ月は(仮想通貨相場への)新たな資本流入と投機活動の活発化が予想される。これはセクター・ローテーション(投資テーマを軸に資金が循環していくこと)につながる可能性がある。」
「例えば、STX、BCH、ORDIなどのビットコイン・エコシステムに関連するトークンや、OP、ARBなどイーサリアムの『カンクンアップグレード』で有利になるレイヤー2分野に投機マネーが流入する可能性がある。投資家は構造的なチャンスに遭遇するだろう。」
ずばり注目銘柄を答えてくれたが、当然のことながら読者におかれては鵜呑みすることなく、参考程度に読んでもらいたい。
引き続き情報に敏い海外アナリストには注目だ。
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【取引所PR】ちなみに上記のトークンを売買するには仮想通貨取引所ビットゲットで口座開設をしておくと良いだろう。チャンスが巡ってきたときにすぐ動けるようにしておくのがコツだ。