デジタル資産トレジャリー企業が仮想通貨株の反発を主導　ビットコイン関連は回復が鈍く

デジタル資産トレジャリー（DAT）企業の株価が反発を主導しており、月初の大規模なレバレッジ解消後のマーケット回復の波に乗って上昇している。

イーサリアム（ETH）関連DAT企業の株式は火曜に強い反発を見せ、ナスダック上場のEthジラ（ETHZ）は1日の上昇率12.35%を記録し、時間外取引で10.80ドルに達した。

世界最大のETHトレジャリー企業であり、今週も押し目買いを続けていると報じられるビットマインも株価が二桁上昇し、BMNRは10.26%の上昇となった。

ビットマイン株は時間外取引で32.40ドルに達しており、同社が6月末にETH戦略を発表して以来、650%超の上昇となっている。

一方、この日の仮想通貨関連株で最もパフォーマンスが良かったのは、マイニングおよび仮想通貨投資企業のサムズアップ・メディア（TZUP）で、ナスダックで13.25%上昇した。

ビットコインDAT株の回復は限定的

仮想通貨市場全体が反発する中で、複数の上場アルトコイントレジャリー企業がビットコイン（BTC）関連企業を上回るパフォーマンスを記録した。

バーチャルコンテンツ制作事業かつミームコイントTRUMPのレジャリー企業であるGDカルチャーグループ（GDC）は11.4%上昇。ソラナ（SOL）トレジャリー企業のHSDTは9.36%上昇し、スイ・グループ・ホールディングス（SUIG）は7.7%上昇した。

世界最大の仮想通貨トレジャリー企業ストラテジー（MSTR）は5.78%の上昇にとどまり、火曜の取引時間中に株価は188ドルの高値を付けた。

ストラテジー株は年初来で37.4%下落しており、下落の大半は10月中旬の暗号市場の反転後に発生した。

ビットマインは今週の下落局面で再びETHを買い増しているとされ、ルックオンチェーンおよびアーカムによれば、月曜に7080ETH（1980万ドル相当）、火曜に18345ETH（約5500万ドル）を購入したとみられている。

ただし、これらの購入は同社から正式に確認されたものではない。

イーサリアム価格は反発し、水曜早朝の取引で5日ぶりの高値となる3060ドルに到達した。