仮想通貨レンディングプラットフォームのジェネシスは、破産申請を回避する努力を続けている中で、出金凍結が「さらに数週間」続きそうだと顧客に通知した。

ジェネシスが12月7日の顧客宛書簡の中で、デラール・イズリム暫定CEOは、出金が再開されるような回復計画を策定するには数週間かかると述べ、次のように述べている。

「現時点では、今後の方針を決定するまでに、数日ではなく、さらに数週間かかると予想している」

またジェネシスは「経験豊富なアドバイザーと協議を重ね」、「顧客資産を保全し、流動性を強化し、最終的に事業を前進させるために最も効果的な方法を評価している」とも述べている。

「ジェネシスの他のすべてのエンティティは完全に機能し続ける」とも付け加えている

デジタル・カレンシー・グループ(DCG)傘下のマーケットメーカー兼レンディング会社であるジェネシスは、11月10日のツイッタースレッドでFTXへのエクスポージャーがあり、FTXに1億7500万ドルの資金がロックされていることを明らかにした。DCGは同日、1億4000万ドルの資金注入でジェネシスを救済することを発表した

しかし、これでも流動性の問題は解決しなかったようで、ジェネシス・グローバルはFTX破綻による「前例のない市場の混乱」を理由に11月16日に出金を凍結し、流動性を超える「異常」なレベルの出金を招いた。11月21日にジェネシスは、「間もなく」破産を申請するという報道否定した。その直後の11月22日、ジェネシスは、連邦破産法第11条適用を回避する手段として、投資銀行のモーリス・アンド・カンパニーに再建サービスを依頼している

ジェネシスは書簡の中で、影響を受ける人々に対して「できる限り透明性を保つことを約束する」こと、そして「時期に関する最新情報を含む有意義な進展」を顧客に知らせするとしている。